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HSS型HSPであることを自覚した日

HSS型HSPであることを自覚した日

私は、おそらくHSS型HSPだ。

“おそらく”と書いたが、自分のなかでは”ほぼ確実に”そうだと思っている。

近年「HSP」という言葉を見かける機会も増えてきたと思う。

HSPとはHighly Sensitive Personの略で、簡単にいうと「刺激に敏感で繊細な人」を意味している。

日本人の20%程度はHSPの傾向があるといわれている。日本の人口を1億2,000万人だとすると、約2,400万人ほどはHSPだと考えられる。

そのHSPのなかに「HSS型」というタイプが存在する。

HSS型とは、High Sensation Seekingの略で、簡単にいうと「刺激を求める好奇心旺盛な人」を意味する。

HSS型は、HSPのなかでも3割程度といわれているので、人口のわずか6%ほどしかいない。約720万人ほどなので、かなりの少数派といえる。

そして、お気づきのとおりHSS型HSPとは「刺激に敏感で繊細」でありながら「刺激を求める」という相反する気質をあわせ持っている。

自分のなかで矛盾を抱えながら生きているようなものだ。この矛盾した気質に振り回されることにより、”生きづらさ”を感じやすいといわれている。

たしかに、今までの人生を振り返ってみても「生きづらい」と感じる場面は多くあった。

  • 好奇心旺盛でフットワークが軽いが、飽きっぽくて途中でやめてしまう
  • 興味のあることはトコトン没頭する反面、興味がないことは全く手が付けられない
  • 自由を強く求めてしまうので、ルールがガチガチの会社で働くことができない
  • ちょっとしたことで落ち込み、ネガティブ思考のループにハマる

ついでにいうと、よく思考が飛ぶ。ヌケモレが多く、ケアレスミスも本当に多い。会社員として生きるには、なかなかにハードモードなタイプだと思う。

ただ、このような感情面のしんどさは、他者と客観的に比べることができない。当然、周りの人も同じような気持ちなのだろうと思っていた。

しかし、40年ほど生きていると、その考えも徐々に変わってきた。

同じようなトラブルに見舞われたとしても、人によって受け取り方や精神的なダメージが違うことに気づいたからだ。

同じような失敗をして、同じように上司から怒られているのに、気にしない人と落ち込んでいる人を見たとき、ふと疑問に思った。なぜ、この違いが生まれるのだろうと。

上司から叱られているのにケロッとしている人もいる

私は、ちょっとしたことでも大ダメージを受けるタイプで、ネガティブな感情に振り回されてしまいがちだ。

それなのに、同じようなネガティブな体験をした隣の人間は、全然気にした素振りもない(内心は傷ついているかもしれないが、様子を見ている限りそんなふうには見えない)

「なぜなのか?」

シンプルに疑問に感じた。そして、ある結論に至った。

人によって感じ方や見ている景色が全然違う。そう、個体差があるのだ。もはや、同じ世界に生きているのに、別の世界を生きているともいえる。

今までは、ほかの人も自分と同じように感じていると思ったが、どうやらそうではないらしい。

「そうか、人によって感じ方や見ている視点が違うのか」

ある日、ネットサーフィンをしていると「HSP」という単語が目に飛び込んできた。

「HSP?繊細さん?生きづらい?」

HSPを調べていくと、自分の特徴に当てはまる点が多いと感じた。でも、微妙に違う。ぴったり当てはまっているわけではない。

HSPのなかにもHSS型というタイプがあることが分かり、特徴を見てみた。すると、驚くほど自分に当てはまっていると感じた。

「自分はHSS型HSPかもしれない」

このことに気づいてから、視界がパッと開けたような気がした。良い意味で「人は人。自分は自分」と割り切れるようになった。

他人にとって大したことがない出来事でも、自分にとっては致命傷になることもある。強メンタルの人と同じように立ち回っていたら、消耗して潰れてしまうと感じた。

それから自分が過度に消耗しないように、試行錯誤を繰り返していった。簡単にいうと、自己理解を深めて、強みが活かせる環境に身を置くように努めたのである。

その結果、以前とは比べ物にならないくらいストレスが減った。生きづらさが減ったのである。

結局、人と比べすぎず、自分なりの生存戦略を考えることが大切だ。これは、HSS型HSPに限らず、すべての人にいえることだと思う。

なんでもかんでも食わず嫌いになってチャレンジしないのは微妙だと思うが、本気になって取り組んでもできないことは、苦手なことである可能性が高い。

好きで好きでたまらないことであれば、苦手でも取り組んで良いとは思うが、ビジネスの現場はシビアだ。パフォーマンスが出せない人間をそのまま放置はしてくれない。

強みを活かして高いパフォーマンスを出すことで、周囲から評価を得られるため、自由度の高い働き方ができるようになる。

今の時代は選択肢がたくさんある。どうしても苦手なものは無理に克服しなくても良い。強みを活かす環境に身を置けば、十分に生きていける。

私もまだまだ未熟だが、日々試行錯誤を繰り返して、理想の状態に近づいていきたい。

ふくきた

この記事を書いた人

彼女を追いかけて北海道から福岡に移住してきたアラフォー男。北海道では、情報ビジネスのセールスライティングや恋愛メディアのディレクションを経験。

福岡では、歴史のある地場企業に入社。SNSに投稿する動画制作や商品開発に関わっている。

ちょっとしたことで傷つき落ち込んでしまうHSPの特徴と、好奇心旺盛で刺激を求めるHSS型の特徴をあわせ持つ「HSS型HSP」。ブレーキとアクセルを同時に踏むような気質に振り回される毎日。

昔の失敗を思い出してネガティブな感情に陥ることもしばしば。フットワークが軽く大胆な行動をする反面、慎重で完璧主義者な一面もあるため、歩みが遅く途中で挫折することが多い。よく思考が飛び、ヌケモレも多い。

飽き性かつゴリゴリの社会不適合者のため、サラリーマンとして日々生きづらさを感じている。

MBTI診断はINFP(仲介者型)。ADHDの傾向あり。

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