「私は◯◯が向いている」「私には△△は向いていない」
仕事をしていると、このような言葉を一度は聞いたことがあると思う。いや、むしろ使ったことがあるのではないだろうか。
世の中を見渡しても、仕事の向き不向きに関しては、いろいろな人が語っている。
「長所・短所」「強み・弱み」「得意・不得意」など、言葉はまちまちだが、ニュアンスは似たようなものだと思う。
仕事の向き不向きの話になると、意見が真っ二つに分かれることが多い。
「人によって向き不向きはある。短所や苦手なことを克服するのではなく、長所や得意なことを活かしたほうがいい」
「向き不向きなんて言い訳だ。努力すれば苦手なことでも克服できる」
このような「向いていることをすべき」と「不向きなことも克服すべき」という意見に分かれる。
どちらの言い分も正しそうに聞こえる。実際のところはどうなのだろうか。
その謎を解明するべく、私はアマゾンの奥地へと向かった……なんてことはしないが、私なりの見解をお伝えしたい。

結論、どちらの言い分も真実だと思う。
実際に向いていることで成功した人もいるし、不向きなことを克服して成功した人もいる。その人たちは、それぞれの視点で真実を語っているに過ぎないのだと私は考えている。
結論、向いていることをしたほうがいい
どちらも真実。
その点を踏まえたうえで、私は声を大にして言いたい。向いていることを中心に仕事を組み立てたほうがよいと。
なぜなら、不向きなことを克服するのは膨大な時間とエネルギーを必要とするからだ。私のような凡人からすると、はっきり言ってコスパが悪い。
そもそも、向き不向きはなぜ生まれるのか。私は3つのポイントがあると考えている。
- 生まれ持った資質
- 気質
- 環境
順番に解説していこう。
生まれ持った資質
よく「あいつは才能(センス)がある」などと言われる。実際に、私は才能やセンスというものは存在すると思っている。
ロールプレイングゲームで例えると、キャラによって初期のパラメータが違うようなものだ。
同じ人間といっても個体差はある。どのような遺伝子情報を持っているかによって、体の強さや頭のよさが違う。
このあたりは、なんとなくイメージがつくと思う。
近年の研究では、頭のよさも遺伝的な影響があると言われている。
両親の学力が高い場合、子どもの学力も高くなるようだ。絶対ということではないが、傾向としては強く表れるらしい。
お気づきのとおり、生まれ持ったものなので変えようがない部分だ。
IQの遺伝率は40〜60%、成人期には最大で約75%にも達するらしい。
あくまで、そういう説があるだけで絶対とは言い切れないが、頭のよい研究者たちが調べたのだから無視はできない。
遺伝的な要因も、向き不向きに大きな影響を与えていると考えられる。
今回のキモになる気質
そして、今回のポイントになる「気質」だ。
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