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HSS型HSPのサラリーマン生存戦略

HSS型HSPのサラリーマン生存戦略

HSS型HSPでサラリーマンをしている人は、副業をしたほうがいい。

完全なる独断と偏見だ。ただ、そんなに的外れな見解でもないと思う。

私は、自分のことをHSS型HSPだと思っている。

HSPの「繊細さ」とHSS型の「刺激追求」という気質をあわせ持っているため、年中自分に振り回されている。

私の人生を最も振り回しているのは、なにを隠そう自分自身なのである。困ったものだ。もう40年以上も振り回されている。

私が自分の気質でとくに困ると感じるのは「続けられないこと」だ。

飽きる、または別のことに興味関心が移るとやらずにはいられない。衝動的に行動してしまう。フットワークは尋常ではないほど軽い。

短期的な集中力はあるので、興味のあることには高い集中力とパフォーマンスを発揮する。

ただ、長くは続かない。

慣れが出てくると、途端に興味が薄れてしまう。別のことに興味が移り、チャレンジしたくなってしまう。その繰り返しだ。

続けられないということは、また別分野でゼロから積み上げるということだ。キャリア形成において大きなデメリットになる。

とくにサラリーマンとして生きていく場合には、なかなか厄介な気質だといっていいだろう。

生活のために会社はやめられない。しかし、飽きてしまったことを延々と続けるとメンタルが擦り切れてしまう。

かつての私はそうだった。

耐えられなくなって短期離職を繰り返していた。一般的な考えからすると、社会不適合者と言っていいだろう。

会社で消耗戦を繰り返し、出口の見えない道を進んでいる感覚だった。

金曜日の夜は最高にハッピーで、日曜日の夜はもれなく憂鬱だった(今でも多少の憂鬱さはあるが)

ただ、そんな私も副業を始めてからメンタルが安定した。

収入が1.5倍くらいになり、生活が安定したことで「最悪、今の会社をやめてもなんとかなる」と思えるようになった。

そうなると、会社でも言いたいことがハッキリと言えるようになる。これはでかい。

「自分の年収は自分で上げる」と考えがシフトするので、出世に執着しなくなる。そうなると、上司からの理不尽な要求に耐える必要もない。

周りの人が忖度で言いたいことを言えずにいるなか、会議などでも意見をハッキリ伝えられる。すると、周りからも一目置かれるようになる。

結果、仕事が円滑に回るようになる。社内からの評価も高くなる。このような好循環に入れる。

副業である程度の収入があるというのは、思った以上にポジティブな影響が大きい。

驚くほどメンタルは安定する。これほど素晴らしいことがあるだろうか。

それにHSS型HSPは、興味があることが出てきたときに、そちらに気を取られてしまいがちだ。本業の集中力も削がれてしまう。

本業で興味があることがやりたくても、実際問題できないことも多い。コロコロと職種や業務を変えるのは難しいはずだ。

しかし、副業であれば気兼ねなく興味のあることを試せる。やりたいことができるとモヤモヤも減る。本業にも身が入りやすい。

さらに、副業で学んだことを会社の業務にも活かせる。

私は副業でChatGPTやGeminiなどのAIツールをよく使う。自腹で課金もしている。

そんなAIツールを使い倒して、業務の効率化を図っている。結果、業務を処理するスピードが上がるため、残業をする必要もなくなる。

「あいつは仕事が早い」という印象を持たれているため、残業せずに帰っても誰も文句を言わない。

私は、誰彼構わず副業を勧めたいわけではない。やはり適性というものがあると思うからだ。ただ、HSS型HSPであれば、副業の適性はあると思っている。

一点、注意してほしいことがある。

ここでいう「副業」は「アルバイトをしてください」という意味ではない。「自分でビジネスをしてください」ということだ。

アルバイトは時給が決まっている。それに時給を上げることも難しい。シンプルに「時給×労働時間」の公式になるので、収入のアッパーがかなり早い段階で訪れる。

しかし、自分のビジネスを拡大できると時給が上がる。場合によっては、人に任せて仕組み化することもできる。

私の場合は、本業の傍らWeb関連のコンテンツ制作を受注している。それを仕組み化して極力労力を割かない形で運用している。

大きな金額ではないとしても、仕組み化できると強い。自分が日中働いていても、外注チームが制作を続けてくれるからだ。

正直、副業の種類は、目的と適性に合っていればなんでもいいと思う。

家事代行、事務代行、Webライティングの代行、Webサイト制作、デザイン、アフィリエイト、コンサルティングなど。選択肢は無数にある。

興味があることを試してみて、成果が出るものを伸ばしていけばよい。最初はうまくいかないことも多いが、それも経験として次に活かしていける。

パソコンとインターネット環境があれば、ほぼ経費をかけずにスタートできるビジネスもある。小さくスタートさせればリスクも少ない。

HSS型HSPはクリエイティブな人が多いので、制作系の仕事は適性がある可能性が高い。変化を感じられる仕事、心身をケアする仕事などもおすすめだ。

そして、はじめるなら早いほうがいい。ビジネスを立ち上げるには、かなりの労力がかかる。体力がないと厳しい。

年齢を重ねていくと、どんどん体力がなくなっていく。

これからの人生で今が一番若いのだから、今のうちにチャレンジをして、サラリーマン生活にポジティブな影響を与えられるようにしたほうがよいだろう。

もちろん、副業が禁止の会社や団体に所属している場合は、無理にとはいえない。本業の基盤があってこそ今の生活が成り立っていると思うので、判断は慎重になったほうがいい。

ただ、そのような制約がないとしたら、実際にやってみて判断してもよいと思う。実際に体験すると、気づきの質と量が桁違いだ。

きっとよい糧になる。

あなたの会社員生活がよりよいものになることを心から願っている。

同じHSS型HSP同士、がんばろうではないか。

ふくきた

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この記事を書いた人

彼女を追いかけて北海道から福岡に移住してきたアラフォー男。北海道では、情報ビジネスのセールスライティングや恋愛メディアのディレクションを経験。

福岡では、歴史のある地場企業に入社。SNSに投稿する動画制作や商品開発に関わっている。

ちょっとしたことで傷つき落ち込んでしまうHSPの特徴と、好奇心旺盛で刺激を求めるHSS型の特徴をあわせ持つ「HSS型HSP」。ブレーキとアクセルを同時に踏むような気質に振り回される毎日。

昔の失敗を思い出してネガティブな感情に陥ることもしばしば。フットワークが軽く大胆な行動をする反面、慎重で完璧主義者な一面もあるため、歩みが遅く途中で挫折することが多い。よく思考が飛び、ヌケモレも多い。

飽き性かつゴリゴリの社会不適合者のため、サラリーマンとして日々生きづらさを感じている。

MBTI診断はINFP(仲介者型)。ADHDの傾向あり。

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