私は弱みや短所が多い。正直、かなり”やばい”レベルで多い。
人間、自分の悪いところはよく見えるものだ。今日も自分の弱みは、太陽のごとく存在を主張してくるため、眩しすぎて直視できない。ほんと、目を背けたくなる。
長所や強みは分からないのに、なぜ短所や弱みばかりが目についてしまうのだろう……
あなたも、そのように考えたことはないだろうか。
ここがポイントだ。
強みは、なかなか自分では分からない。しかし、弱みは分かる。
「あなたの強み(長所)は?」と聞かれるよりも「あなたの弱み(短所)は?」と聞かれたほうがたくさん出てくると思う。
「弱みばかりが目につく」
とくに、HSS型HSPは完璧主義の傾向があるので、ちょっとしたミスでも気にしてしまう。自己肯定感は下がるし、弱みもよく目についてしまう。
小さな失敗でも「自分はなんてダメなやつなんだ」と思いがちだ。生きづらい。しんどい。
そう聞くとデメリットばかりに感じられるかもしれないが、きちんとメリットもある。それは、弱みは見方を変えると強みになるという点だ。
弱みを別の表現に言い換えることで、強みが見えてくる。
たとえば私の場合は、
- 飽きっぽい → ということは、新しいことにチャレンジできる
- 思考が飛ぶ → ということは、いろいろな視点からアイデアを出せる
- 傷つきやすい → ということは、繊細な人の気持ちが理解できる
- マルチタスクが苦手 → ということは、ひとつのタスクに集中するのが得意
こんな感じになる。弱みがよく見えるということは、実は強みにもたどり着きやすい。
コツは弱みのあとに「ということは」をつけることだ。そのあとに続く言葉を考えると、弱みが強みに変換される。
ぜひ、紙とペンを用意して実践してみてほしい。
弱みだけにフォーカスすると落ち込んでしまうが、言い換えることで「そういう一面もある」と自身に対する解像度が上がる。これは、とても有益な情報だ。
なぜなら、強みを活かすには「環境」が極めて重要だ。
海の中では恐怖の対象であるサメであっても、陸上で戦わせるのは無理だ。海の中で戦わせたほうが絶対にいい。
あなたの持っている強みが活かせる環境か、そうでないのか。ここがパフォーマンスを発揮できるかどうかの分かれ道と言ってよい。
私のようなタイプが、単調なルーチンワークを求められる職場に行ったとしても、絶対に長続きしない。
飲食店のように、マルチタスクをスピーディーかつ正確にこなさなければいけない職場に行ったとしても、ミスを連発するだろう。
過度なプレッシャーにさらされるゴリゴリの営業職をやったら病んでしまう自信がある。
しかし、記事や動画などのコンテンツを作るのは得意だ。ほかにも、新しいアイデアを出したり、企画を進めたり、調整したりするのも得意だと思う。
それらの強みが活かせる環境であれば、成果を出しやすい。自由度が高い環境であれば、なおよいだろう。
自身の強みに対する解像度が上がれば、環境選びの確度も上がる。
もしあなたが「思うようなパフォーマンスを発揮できていない」と感じているなら、それは環境による影響が大きいかもしれない。
そして、適切な環境を選ぶためには、自身の強みに対する解像度を上げる必要がある。
まずは弱み(短所)を起点に、自身の強みの解像度を上げてほしい。きっと心強い判断材料になるはずだ。
ふくきた

