HSS型HSPが職場で評価されるには|根回しと「見える化」で居場所をつくる

いい企画なのに社内で通らない、頑張っているのに評価されない。HSS型HSPのそんなもどかしさは、実力ではなく伝え方の問題かもしれません。根回しと見える化で職場に居場所をつくる方法を、当事者の実体験から解説します。
「いい企画なのに、なぜか社内で通らない」
「頑張っているのに、周りから評価されている気がしない」
HSS型HSPとして働いていると、こんなもどかしさを感じることはないでしょうか。実力の問題ではなく、伝え方や見せ方でつまずいているのかもしれません。
この記事では、HSS型HSPが職場で評価され、居場所をつくるための2つの技術を紹介します。どちらも私自身が、今の会社で痛感したことです。
まずは、こんな心当たりがないか振り返ってみてください。
- ✓良い提案をしても、組織のなかでなかなか通らない
- ✓新しい企画を立ち上げるのは得意だが、人を巻き込むのが苦手
- ✓地道な努力をしているのに、成果が伝わっていない気がする
- ✓人に拒絶されるのが怖くて、お願いごとを切り出せない
- ✓頑張りが報われず、モチベーションが続かない
当てはまる項目があれば、この記事がヒントになるはずです。
HSS型HSPは「立ち上げ」は得意でも「浸透」が苦手
HSS型HSPは、新しい企画やアイデアを生み出すのが得意です。ところがそれを組織に通し、巻き込んでいく段階でつまずきがちです。
新しいことを思いつく力は抜群でも、それを周りに理解してもらうのは別のスキルです。とくに繊細な気質があると、人に拒絶されるのが怖くて、うまく動けません。
私も前職まではベンチャー中心で、社長一人の承認で物事が進みました。ですが今の老舗企業では、最低3人の決裁と、他部署への根回しが必要だったのです。
この「通す力」が弱いと、せっかくの良い企画も実現しません。立ち上げの才能を活かすには、次の2つの技術が欠かせないのです。
技術①根回しで「人を動かす」
1つ目の技術が根回しです。
ネガティブな響きがあるかもしれませんが、組織で生き抜くうえで極めて重要なスキルです。
正論だけでは、企画は通らない
良い企画なら通るはずだ。私は最初、そう思っていました。ですが現実は違いました。
歴の浅い人間がいきなり提案しても、「あなたに何の関係が?」と相手にされません。とくに文化の根強い老舗企業ほど、その壁は高くなります。
正しさだけでは人は動かない。これが、私が痛感した最初の教訓でした。
信用のある人を介すと、話は通りやすい
そこで効くのが、事前の根回しです。仲のいい人や、社内で力のある人に、先に「こんな企画を考えていて」と相談しておくのです。
信用が貯まっている人を介すと、同じ提案でも通り方がまるで違います。「あの人が言うなら聞こう」と、相手の態度が変わるからです。
これは紹介営業と同じ原理です。いきなり売り込むより、紹介のほうが圧倒的に話を聞いてもらえます。
根回しは「自分を守る」技術でもある
根回しは、ずるい行為ではありません。事前に話を通しておけば、大事故になる確率がぐっと下がります。
拒絶されるとダメージを負いやすいHSS型HSPにとって、これは自分を守る盾にもなります。最初は苦手でも、訓練すれば少しずつ慣れていきます。
技術②成果の「見える化」でモチベーションを保つ
2つ目の技術が、成果の見える化です。自分の頑張りを数字で見えるようにすると、評価もモチベーションも大きく変わります。
「空振り」が一番つらい
格闘技の世界では、空振りが一番つらいといわれます。手応えがないまま動き続けるのは、メンタルにこたえるからです。
仕事も同じです。「なんとなく頑張っている」だけでは、成果が出ているのか分からず、心が折れてしまいます。
たとえば、私はキックボクシングのジムに通っています。フィットネス目的で体脂肪を下げようと思って通っていますが、1年以上体重計を買わずに続けていました。
体重計を置くまでは手応えが曖昧でした。数字がないと、努力は空振りに感じてしまうのです。
数字にすると、現在地と次の一手が見える
体重計を置いて体脂肪を測り始めた途端、景色が変わりました。「あと何%落とせばいい」と、現在地とゴールが見えたのです。
仕事でも、SNS運用のフォロワー数を日々数値化しています。「この投稿が伸びた」と分かると、次の一手が決まり、モチベーションも湧きます。
闇雲に走る感覚がなくなり、判断軸ができる。これが見える化の大きな効果です。
地味な可視化が、評価につながる
数字は、周りへのアピールにもなります。「ゼロからここまで伸ばした」と示せれば、周りの見る目が変わります。
実際、私のSNS運用も最初はフォロワーゼロでした。コツコツ数字を積み上げて見せたことで、社内が協力してくれるようになったのです。
「実績→信用→協力」の好循環をつくる
根回しと見える化は、別々の技術ではありません。組み合わせることで、職場に好循環が生まれます。
まず根回しで人の力を借り、小さな成果を出す。その成果を見える化して示すと、信用が貯まります。
信用が貯まれば、次はもっと話が通りやすくなる。こうして「実績→信用→協力」の循環が回り始めます。
なお、そもそも今の仕事が気質に合っているか不安な方は、HSS型HSPに向いてる仕事の選び方もあわせてご覧ください。
まとめ|評価は「地味な工夫」の積み重ね
HSS型HSPが職場で評価されるには、派手な才能より地味な工夫が効きます。根回しと見える化は、その代表です。
- HSS型HSPは立ち上げは得意でも、組織に通す「浸透」が苦手
- 正論だけでは通らない。信用のある人を介す根回しが効く
- 根回しは自分を守り、大事故を防ぐ技術でもある
- 成果を見える化すると、現在地が分かりモチベーションが続く
- 「実績→信用→協力」の好循環をつくることが評価につながる
とはいえ、自分に合った立ち回りやポジションは、人によって違います。
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この記事を書いた人
ふくきた|才気道 家元
HSS型HSP当事者。好奇心旺盛なのに繊細、社交的に見えて実は人見知り——いくつもの矛盾した気質を抱えて生きてきました。短期離職や営業職での挫折を重ねるなかで自己理解を深め、今は独自メソッド(才気道)の開発と普及に取り組んでいます。





